天然美女との過ごし方(仮)
この日の授業はなんにも頭に入ってこなかった


そのせいか


『……た!陽向!聞いてるのか!』


『え、あ、はい!』


『……珍しいこともあるもんだ。まぁいい後で職員室に来い』


『……はーい』


放課後言われたとおり職員室に向かった


『……失礼します』


『お、きたか陽向』


『はい。なんでしょうか』


『なんでしょうかじゃないよ。見てこの小テストの点数。いつもの陽向は成績良すぎて小テストななんて受ける必要ないくらいなのに……これはひどすぎる。なんかあったのか?』



たしかにこれは……



50点満点中15点


こんな点数とったことがない



いつも満点近くはとってるもん



『……先生は既婚者ですか?』



『……ゴホッゴホッ』


『あ、』


『……いきなりどうした!既婚者だが……』


『先生は奥さんのこといつ襲いましたか?』


『ゴホッゴホッ』


先生はさっきからずっとむせている


なにか変な質問でもしたかな


なんかあったのかって聞かれたから相談してるのに



『柊木となにかあったか?』



……いや、なんで知ってるの


『いいから質問に答えてください』



『……とりあえずここはあれだから場所移動しよ』



そういうと先生の担当教科の理科準備室に連れていかれた


『……陽向あぁいう質問はこっそりするもんだぞ』


『すいません』


『んで質問の答えか……。んー先生と奥さんが出会ったのはお前たちとおなじ高校生の時だった』


『え!そうなんですか?!』


『あぁ。だからお互いの家に遊びに行けば誰かしら家にいてキス以上のことはできなかったんだ』


たしかに太陽くんとわたしはレアなケースなのかもしれない


年頃の子2人の置いて旅行なんてよくよく考えれば有り得ないのかも……



『だけどな。1度だけ先生の両親が週末に旅行に行って家を留守にした日があったんだ。その日奥さんを迷わず家に呼んだ。もちろん抵抗はあったさ。高校生だし当時まだ付き合って1年もたってなかったし、でも奥さんは私はてもう心の準できてるよ。なんて言ってくるんだ。先生だって男だし人間だ、我慢の限界くらいある』



『……あ、止まらなくなるってやつ?』


『そ!陽向が知ってるとは』


『あ、違うよ、先生。太陽くんが言ったの』



『先生も言ったことがある。奥さんがそんなこと言うからさ、俺これ以上したらつ止まらなくなるよ?って確認した。そしたらいーよっていうからさ』


『じゃあそれが一番最初に襲った日?』


『襲った日とか人聞きが悪いなぁ』


『まぁ、陽向も柊木もまだ高校生になったばかりだ。焦ることは無い。するなとは言わないが妊娠だけはやめてくれよー俺の立場がなくなるからさ』


『にににに妊娠だなんて!それはまだです!』


先生の話聞いてたら太陽くんの気持ちもなんだかわかった気もした



次もしチャンスがあったらちゃん伝えよう


『あ、陽向〜柊木どのことで頭がいっぱいになるのは勝手だが授業はちゃんと聞いてくれよー』


『すいません……』



先生に一言痛いとこをつかれて……家に帰った
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