天然美女との過ごし方(仮)

桜side

目を覚ますと太陽くんは隣で寝ていた


昨日あまり寝れなかったから帰ってきて寝たのか……



太陽くんに悪いことしちゃったなぁ



そう思って太陽くんの顔見ると


『……なんだかかわいい……』


まつ毛も長いし


太陽くんからはやっぱり甘い匂い


……なんて考えてたら


『いちごみるくの飴舐めたくなったじゃんか』


カバンから飴やお菓子が入ったポーチを取り出して…
いちごみるくの飴を口の中に放り込む



『……甘い』


もう一度太陽くんの顔を見る


なんだか吸い込まれそうな感じがしてきて


いつの間にか太陽くんにキスをしていた


優しくてほんの一瞬だけのキス


『……大胆だね桜』


『起きてたの?!』


『甘くていい匂いがしたもので』


『いちごみるくの飴』


『知ってる。俺にもちょうだい』


『いいよ』


そう言ってもうひとつポーチから出そうとしたら


『違う……』

太陽くんがキスをしてきて


優しいいつものキスかと思いきや



?!



初めてのディープキス



口の中に太陽くんの舌が潜り込んできて

ひょいっと飴玉を自分の口に持っていってしまった


『……初めてのディープキス』



『ははっ!桜顔真っ赤だよ』


『だって……』


『それに桜は初めてのディープキスなんかじゃない』


『初めてだもん!』


『さっき桜が寝てる時ちょっとむかついたからディープキスしちゃったもん』


『……だからちょっと苦しかったのか……』


いや納得してる場合ではない


『……ムカついたって何に?』


『夏乃に嫉妬!何話してたの?あんなにコーヒーの匂いプンプンにして』


『夏乃……あぁ!先生?んー恋バナ?』


『はぁ?!』


『先生に聞いてたの。既婚者ですか?って』


『……まさか桜』


『ん?あ!違うよ?先生のことなんて別に好きじゃないよ?』


『それで既婚者ですって言うから、奥さんのこと初めて襲ったのいつですかって聞いてたの』


『いや、ストレートすぎでしょ……。そんな話職員室でしてたわけ?!』


『いやこの質問したら理科準備室につれてかれた』


『……まさか2人っきりに?!』


『うんそうだよ?』


『……もうお仕置き……』


そういうと太陽くんはディープキスと軽めのキス交互にたくさんしてきた


『ハァ……ハァ……』


息を吸うのに必死で


でもまたふわふわした感じがしてきて

今度こそちゃんと伝えるんだ……



『止めないで』



『それ正気?』

先生の奥さんとおなじように


『もう心の準備できてる』



『ほんとに止められないけど』


『太陽くんだから大丈夫』


『……ほんと煽り上手な桜ちゃん』


桜ちゃん呼びになったからきっと止まらないでいてくれる


予想通りわたしは初めて空ちゃんの言う大人の階段を登ることが出来た



『……痛くなかったか?大丈夫か?』


『少しだけ痛かったけど……太陽くん優しかった』


『あほ』


『先生に感謝しなきゃ』


『そんなにためになったの?』


『んーでも先生というより先生の奥さんかも』


『奥さん?』


『太陽くんの止められなくなるってどういうことなんだろって言うの知れたのは先生のおかげだけどどうしたら太陽くんは止めないでくれるかなって知れたのは奥さんのおかげ』



『そっか。夏乃になにもされなかったか?』


『んーされたといえばされた』


『はぁ?!なにを?!』


驚いてる太陽くんにプリントの山を見せる


『ぼーっとしてた罰らしい』


『桜、頭いいのに』


『今までこんな点数取ったことない』


そう言って15点の小テストを見せる


『……これはかなりレアな小テスト』


『太陽くんのせいだよ』


『なんで俺のせいなの』


『太陽くんが止めるから』


『……それは』


『太陽くんが私の頭の中占領するから』


『俺でいっぱいなの?』


『かなりね。重症かも』


『やばいね、病院いく?』


『いや、頭の中太陽くんのままでいいや』


『ふっ。俺もその方がいい』

今日も甘々で甘党の私の王子様健在です


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