専業主夫日記「御主人様はやく帰ってきてぇ><;」2~真夏のつわり編
8月26日(火)その1

★今度ばかりは本気です

昨夜も遅くにご帰宅された御主人様。

帰るなり座り込んで、まったく喋りません。

顔面蒼白で今にも気を失いそうです。

とりあえず麦茶を飲ませて、食事の用意をしました。

山盛りの餃子と枝豆、胡麻豆腐にらっきょうです。

ヘンな組み合わせですが、夏の冷蔵庫のお片づけメニューなのです。

でも御主人様が食べたのは枝豆と胡麻豆腐をひとくちずつにらっきょう2個、あとは卵かけごはんでした。


食後はいつもの会話です。

ワタクシ「ねえ御主人様」

御主人様「わかってるよう」

ワ「ダメです。言います」

御「ヤだよう><;」

ワ「だってこれ、安定期にも入ってない妊婦さんの生活とは思えませんよ」

御「うー」

ワ「まず、帰りがいつも遅すぎ。産休に入るまでずっとこんなこと続けるつもりなんですか?」

御「うー」

ワ「次に、食欲がないのは仕方ないけど、仕事中に水分だってろくに摂ってないんでしょ」

御「うー」

ワ「水もろくにもらえないって、ポニョちゃんが苦しがってますよ」

御「うー」

ワ「ポニョちゃんにもしものことがあったらどうするつもり?上司の責任問題にもなるよこれ」

御「うー」

いつもの小言にいつもの馬耳東風です。

御主人様は全然聞いてくれません。


でも、妊娠初期の妊婦が気を失いそうになるまで働くのは異常だと思うので、今後も改善されないようならワタクシ、御主人様のカイシャに乗り込もうと思ってます。

今の時代なら匿名での告発もカンタンですし。


御主人様、今度ばかりは本気ですからね。

そうされるのがイヤなら、仕事なんかテキトーに切り上げて早く帰ってきなさい。
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