向日葵のような君へ~前編~
教室―――

うん?

なんか話し声が聞こえるな。

そっとドアの窓から見てみると…

そこにはいつもの3人がいた。

なんか揉めてる?

私は3人の話声に耳を立てていた。
すると…

聞こえてきたのはショックな内容。

私は一瞬夢の中かと思ってしまった。

でも締め付けられる胸の痛さに嫌でも現実だと思わされる。

そっか、陽菜私の事そう思ってたんだね。

ごめんね…気づかなくて。

私って本当に自分勝手だよね。

最近陽菜が元気なかったのは私のせいなのかな?

でもね…でも、私は陽菜のこと信じてたよ。

そして、智也の言葉は今の私にはとても残酷な内容だった。

私をほっといても大丈夫なの?

私はずっと智也のこと信じてると思ってるの?

もぉ、無理だよ。限界だよ。

そこからどう帰ったのかは覚えてない。

気づいたら宿題も持たずに家の前にいた。

この日私は大切な2人の事を信じられなくなった…
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