向日葵のような君へ~前編~
そう思って美月の顔を見てみると…

美月はとても悲しそうな顔をしていた。

それは今にも泣きそうな、寂しい顔だ。

なんで、美月がこんな顔をするんだ?

あいつはこの事知らないはずだろ。

俺は美月のこの顔をもう見たくなく手を引いて歩きだそうとした。

でも、誰かがそれを阻止した。

誰だと思い不思議に思って顔を上げて見ると…

なんと智也が美月のもう片方の手を掴んでいた。

智也も自分の行動に驚いていた。

美月「智也?」

智也「俺が彼氏だ。光琉が美月の手を引いて歩くのはおかしい。」

なんてふざけた事を言っている。

俺は腹が立った。
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