向日葵のような君へ~前編~
でも、どうするかな。

校門へ行くにはグラウンドを通らないといけない。

でも早く帰りたいし…

仕方ない。

通るか…

そう思い、グラウンドを通った時…

『きゃーーー!!!!』

何!この大歓声は!?

大歓声の先を辿ると、そこには智也の姿が…

どうやら智也が練習でシュートを決めたらしい。

そこから何故か私の足は動こうとしなかった。

智也から目を離すことが出来なかった。

私の目は常に智也を捉えていた。

やっぱり、智也サッカー上手いな。

やっぱり、智也にはサッカーがないとね。

やっぱり…智也のサッカー姿はカッコイイな…

えっ!?

今なんて思った?

カッコイイ??

なんで!

なんで!

私はもう智也には何とも思わないんじゃなかったの!?

自分の感情が分からなくなり私は1人パニックになった。

ここにいたらダメだ。

立ち去らないと!
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