向日葵のような君へ~前編~
智也「?」

光琉「決勝に残って優勝したら全て話すってこと」

智也「あぁ。美月を待たせ過ぎたがな。」

光琉「美月はお前をもう一度信じたいって言ってた。」

智也「そっか…」

光琉「ハッキリ言って俺はまだお前を許せない。」

そりゃそうだよな。

俺は今までどれだけ周りを振り回したのだろうか。

1人でそう悔やんでいた。

けど…

光琉「でも…」

智也「?」

光琉「でも…お前にもきっとなにか事情があったんだよな。

それは美月もきっと分かってる。

美月が信じるって決めたんだから俺ももう一度お前を信じるよ。

だから、今度は逃げんなよ!」

智也「光琉……」

光琉「それに、はやくあいつの笑顔が見たい
しな!」

俺はこいつの言葉に涙が止まらなかった。
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