向日葵のような君へ~前編~
後半―――

光琉が本気になりチームのモチベーションも上がった。

もちろん俺も上がった1人だ。

やっぱり光琉はすごい。

光琉の雰囲気でチームの雰囲気が決まると言っても過言じゃない。

やはり相手は光琉を集中的にマークしてくる。

が、光琉は前半とはプレーが全く違った。

誰もが別人かと疑うほどだ。

だから誰も光琉を止めれていない。

光琉「智也!!!」

後半終了間近、光琉からのパスが回ってきた。

俺は渾身の力を込めてゴールへボールを放った。

相手のキーパーは反応出来てなかった。

ゴールネットは揺れていた。

そう、俺のシュートは入ったのだ。

直後グラウンドに響き渡る試合終了の笛の音

智也「よっ、よっ、よっしゃー!!!」

チームメイト「うわぁぁ!智也ぁぁぁ!」

チームメイトは俺の背中をバンバン叩いてくる。

が、俺の背中は全く痛くなかった。

嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

俺は今まで何本ものシュートを入れているがこんなに嬉しいシュートはない。

サッカーを続けて良かったと心から思った。
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