向日葵のような君へ~前編~
なら、美月は?

俺が悩んでいると…

ふと光琉の声が頭に流れた。

『逃げんなよ』

そうだ!

ここで梨沙の言う通りにしたらまた俺は美月から逃げることになる。

俺はもう繰り返したくない!!!

智也「ごめん!梨沙!!」

俺は梨沙を振り切った。



美月…美月はどこだ。

スタンドを見渡しても美月はいない。
そうだ!携帯!!

俺は直ぐに美月に電話をかけた。

でも…

美月が出てくれることはなかった。

脳裏に梨沙の言葉が響く。

美月は今日来てない。

その事実が俺をどん底へと突き落とした。

なんで、なんでだよ。美月。

もう一度1から、始めようって。
美月、お前がそう言ったんだろ?

もしかしたら美月はサッカーを見るのもトラウマで試合を見たくなくて来てないんだ。

だからきっと時間をあけたら来てくれる。

俺はそう思い、ずっと美月を待った。
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