向日葵のような君へ~前編~

智也side

監督は全てを話してくれた。

俺達は初めて知る事実に驚いた。

美月の過去を知る人が俺達以外にこの学校にいた事、俺と美月の担当医が同じだったこと、美月のことを心配してくれていたこと

監督は本当に申し訳ないよに謝った

でも俺は監督に言わないといけないことがある

光琉「監督、顔をあげてください。

監督が謝ることじゃないですよ。
むしろ美月のことを気にかけて下さりありがとうございます。」

智也「そりゃ美月と離れるのはしんどいです。でも行けって背中を押したのは美月です…

だから大丈夫です。それに…」

智也・光琉「ここまで育てて貰ったのは監督のおかげですよ」

光琉「本当に監督には感謝してます」

智也「だから、俺達は監督には『行ってこい』って背中を押されたいんです。そうしたら頑張れる気がするから。」

光琉・智也「監督の自慢の生徒になってみせますよ」

俺と光琉は息を揃えて言った。
< 333 / 356 >

この作品をシェア

pagetop