向日葵のような君へ~前編~
学校―――

ついに来てしまった。

私は恐る恐る下駄箱を見てみた。すると
 
  『臭い体操服はいかがでした?』

と書かれた手紙が入ってあった。

はぁーーーー。

やっぱりそうだったか。

どうしよ

とりあえず自分の体操服を探さないと。

すると

光琉「おはよう。美月」

美月「お。お。おはよう。光琉」

光琉「なんでそんなどもってんの?」

美月「いや、別に、なんでもない笑笑
それより、はい!昨日はありがとうね」

光琉「おー、洗濯までしてくれたんだ。
こっちこそありがとな!

体操服で思い出したんだけど、なんか体操服がゴミ箱に捨ててあったって今少し騒ぎになってんだけど、お前自分の家にあった?」

えっ?

美月「ゴミ箱に!?」

光琉「うん、えっ、何その反応。」

しまった、やばい!

美月「いや、別に。でも体操服に名前刺繍してあるじゃん。それで持ち主とか分かるんじゃないの?」

光琉「それが刺繍のとこがハサミで切られてて、誰のか分かんないらしい。でも糸の色から見て俺ら2年生のだと思われるらしい。
もしかして美月のかと思って。」

美月「そっか。私のは昨日家にあったから大丈夫だよ!」

光琉「だよな!お前が虐められるとか想像出来んわ笑笑」

美月「そうだよー」

光琉「じゃあ、また教室で!」

美月「うん、また!」

はぁ、危なかった。

光琉が鈍感で助かった

ってかゴミ箱って…

最悪だ。

それ絶対に私のだよね。

どうしよう。

きっと先生が回収してるだろうし、新しいの買うしかないかな。

うーん。


結局私は新しいのを買うことにし、先生にも名乗りでず、自分で先生に相談するという選択肢を無くしてしまったのだ。

あれからはとくに物が無くなったりせず無事学校を終え私は今智也のお見舞いへ向かっていた。
< 43 / 356 >

この作品をシェア

pagetop