向日葵のような君へ~前編~
1週間後――

最近なにかする度に足に激痛が走る。これは何かがおかしい。

そう思いここら辺でスポーツ外傷に有名な病院へ行った。すると…

医者「アキレス腱断裂です。手術が必要です。」

俺はこの言葉を理解するのに時間がかかった。

理解出来ても信じたくなかった。

俺は真っ先にサッカーの事を考えた。

智也「サッカーは!?サッカーはできるんですか?」

医者「手術の結果が分からないのでなんとも言えませんが…

恐らく成功しても今までのプレーは難しいかと…」

智也「そんな…」

医者「もちろん手術をしなくても日常生活は送れます。

手術をするかどうかを決めるのでまた後日来てください…」

俺はこの世が終わったと思った…

これが一週間前の話だ。

俺は今正直美月のことを考える余裕がない。

美月に心配をかけているのは分かっている。

でも正直、元気に振りまうのはしんどかった。

監督には言っているがチームメイトには心配をかけたくなくて…

いや、俺のプライドが許さなくて言ってない。

だから何も知らない光琉は毎日の様に部活に誘ってくる

そんなの俺だって参加したい…けど無理なんだ…クソっ!光琉までもがウザい、

でもこんなこと思う自分が1番嫌いだ…

今日がちょうど手術の日程を決める日だ。

俺はまだ悩んでいる…けど時間は待ってくれない…
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