一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
申し訳なさそうに謝る兄。
「お父さんもお母さんも同じこと言ったよ」
私の顔を見る度に苦しそうな顔をするから、実家にいるのがしんどかった。
両親も私とどう接していいか困っていたもの。
だから、なにも知らない匡といると気が楽だった。
「ねえ、お兄ちゃん、人は交通事故で突然死ぬことだってあるんだよ。だから、そんな悲観的にならないで。私、自分を不幸とは思ってないんだ。大好きな人達から大事にされて、とっても幸せ」
笑みを浮かべながらそう言って聞かせたら、やっと兄は笑った。
「お前って……強いな」
本当は強くなんかない。
ガンって言われた時は、ショックだったし、“なんで私が?”って毎日泣いていた。
でも、私が悲しめば、両親は苦しむ。
「そう。私は強いの。お兄ちゃんは男なんだから、いい加減泣き止みなさい」
パシッと兄の背中を叩くと、彼は手で涙を拭った。
「……うん。ごめん」
「お父さんもお母さんも同じこと言ったよ」
私の顔を見る度に苦しそうな顔をするから、実家にいるのがしんどかった。
両親も私とどう接していいか困っていたもの。
だから、なにも知らない匡といると気が楽だった。
「ねえ、お兄ちゃん、人は交通事故で突然死ぬことだってあるんだよ。だから、そんな悲観的にならないで。私、自分を不幸とは思ってないんだ。大好きな人達から大事にされて、とっても幸せ」
笑みを浮かべながらそう言って聞かせたら、やっと兄は笑った。
「お前って……強いな」
本当は強くなんかない。
ガンって言われた時は、ショックだったし、“なんで私が?”って毎日泣いていた。
でも、私が悲しめば、両親は苦しむ。
「そう。私は強いの。お兄ちゃんは男なんだから、いい加減泣き止みなさい」
パシッと兄の背中を叩くと、彼は手で涙を拭った。
「……うん。ごめん」