一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
そもそも兄にとっては私が匡の家にいること自体が大問題だろうに、そのことも何も言わない。
兄も私の願いを応援することにしたのだろう。
ラーメンを作りながらじっと座っている兄に話しかける。
「お兄ちゃんが帰って来るなら、アメリカのチョコ買ってきてほしかったんだけどなあ」
「ごめん。慌ててて何も買って来なかった」
「次は忘れないでよ」
念を押すと、兄は力なく返した。
「……うん」
あ~あ、完全に落ち込んでる。
そんな暗い顔させたくないのに。
「今はなんの仕事やってるの?」
私から話を振ると兄は淡々とした口調で話す。
「ニューヨークに新しく博物館を作るらしいんだけど、そのコンペの準備とかショッピングビルの設計とか」
「へえ、凄いね。私にはお兄ちゃんみたいな才能ないから羨ましいな」
「璃子だって望めば何にだってなれるよ」
ニコッと微笑む兄に自虐的に言い返す。
兄も私の願いを応援することにしたのだろう。
ラーメンを作りながらじっと座っている兄に話しかける。
「お兄ちゃんが帰って来るなら、アメリカのチョコ買ってきてほしかったんだけどなあ」
「ごめん。慌ててて何も買って来なかった」
「次は忘れないでよ」
念を押すと、兄は力なく返した。
「……うん」
あ~あ、完全に落ち込んでる。
そんな暗い顔させたくないのに。
「今はなんの仕事やってるの?」
私から話を振ると兄は淡々とした口調で話す。
「ニューヨークに新しく博物館を作るらしいんだけど、そのコンペの準備とかショッピングビルの設計とか」
「へえ、凄いね。私にはお兄ちゃんみたいな才能ないから羨ましいな」
「璃子だって望めば何にだってなれるよ」
ニコッと微笑む兄に自虐的に言い返す。