一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
縋るような目で兄が匡を見ると、匡は兄をギロッと睨みつけた。
「どうしよう……じゃない。妹の幸せを応援しろよ。いや、お前の場合はむしろ無関心でいる方が丁度いい。俺は直のことなんて一切干渉しないぞ」
「そりゃあ直君、男だし。直君、元気?」
兄は反論しつつ話題を変えようとするが、匡はスムーズな流れで話を元に戻した。
「多分。俺も電話でちょっと話したくらいで最近会っていない。だが、兄弟の距離間なんてそんなもんだ。お前の場合はアメリカにいたって璃子に毎日メール送ってんだろ?俺が璃子ならお前のアドレス削除するな」
いつものふたりのやり取りについクスッと笑ってしまう。
「私も一度考えたことあるよ」
ふたりの話に割って入れば、兄は目を潤ませた。
「璃〜子〜。酷いよ」
「今はお兄ちゃんの生存確認と思って割り切ってるけど。ほら、お兄ちゃん、ラーメンのびちゃうよ!早く食べなさい」
私の命令に兄はピンと背筋を正して返事をする。
「どうしよう……じゃない。妹の幸せを応援しろよ。いや、お前の場合はむしろ無関心でいる方が丁度いい。俺は直のことなんて一切干渉しないぞ」
「そりゃあ直君、男だし。直君、元気?」
兄は反論しつつ話題を変えようとするが、匡はスムーズな流れで話を元に戻した。
「多分。俺も電話でちょっと話したくらいで最近会っていない。だが、兄弟の距離間なんてそんなもんだ。お前の場合はアメリカにいたって璃子に毎日メール送ってんだろ?俺が璃子ならお前のアドレス削除するな」
いつものふたりのやり取りについクスッと笑ってしまう。
「私も一度考えたことあるよ」
ふたりの話に割って入れば、兄は目を潤ませた。
「璃〜子〜。酷いよ」
「今はお兄ちゃんの生存確認と思って割り切ってるけど。ほら、お兄ちゃん、ラーメンのびちゃうよ!早く食べなさい」
私の命令に兄はピンと背筋を正して返事をする。