一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
怖くて匡からゆっくりと視線を逸した。
ああ、お願い。冗談だって言って!
知られたら困るの。
動揺しているせいか目が泳ぐ。
「匡、本当なのか?」
お兄ちゃんが震える声で匡に尋ねる。
チラッとふたりに目を向けると、匡は兄の額を小突いた。
「本気にするな。冗談だ」
悪戯っぽく目を光らせる匡の言葉に体の力が抜けてヘナヘナと床に座り込む。
「こら、璃子。酔ったからって床に座り込むなよ」
匡が椅子から立ち上がって私に手を伸ばすが、彼の手を振り払った。
「酔ってません。床が気持ちいいから座ってるだけ」
「天邪鬼」
面白そうに笑って匡は今度は私を肩に担ぎ上げる。
「わあっ、ちょ……何するのよ!」
ビックリして手足をバタバタさせる私に、彼は意地悪く警告した。
「そんな暴れると落とすぞ。ただソファに運ぶだけだ」
「だったらもっと丁重に扱いなさいよ!」
「お前はどっかの姫か」
ああ、お願い。冗談だって言って!
知られたら困るの。
動揺しているせいか目が泳ぐ。
「匡、本当なのか?」
お兄ちゃんが震える声で匡に尋ねる。
チラッとふたりに目を向けると、匡は兄の額を小突いた。
「本気にするな。冗談だ」
悪戯っぽく目を光らせる匡の言葉に体の力が抜けてヘナヘナと床に座り込む。
「こら、璃子。酔ったからって床に座り込むなよ」
匡が椅子から立ち上がって私に手を伸ばすが、彼の手を振り払った。
「酔ってません。床が気持ちいいから座ってるだけ」
「天邪鬼」
面白そうに笑って匡は今度は私を肩に担ぎ上げる。
「わあっ、ちょ……何するのよ!」
ビックリして手足をバタバタさせる私に、彼は意地悪く警告した。
「そんな暴れると落とすぞ。ただソファに運ぶだけだ」
「だったらもっと丁重に扱いなさいよ!」
「お前はどっかの姫か」