一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
それは自分が無事に誕生日を迎えられないと思っていたからに違いない。
どんな思いでその言葉を口にしたのだろう。
それだけじゃない。
就職のことを聞いた時だって、彼女は行くところは決まっていると言った。
彼女はその時笑っていた。
その笑顔を思い出すと、目頭が熱くなった。
「バカ璃子」
ここ何年も泣いたことなんてなかったのに……。
上を向いて涙を堪える。
こいつが一生懸命笑っているのに俺が泣くわけにはいかない。
心を落ち着かせると、璃子を抱き上げて、俺のベッドに運ぶ。
「なんかこれが日課になりそうだな」
ぐっすり眠っている璃子を見つめ、彼女に布団をかける。
そのままリビングに戻ろうとしたのだが、無性に彼女に触れたくなって……。
「おやすみ」
身を屈めて彼女の唇にキスをした。
璃子が病気と知って改めて気づかされたんだ。
今……誰よりも彼女が大切だって。
だから、失いたくない。
絶対にーー。
どんな思いでその言葉を口にしたのだろう。
それだけじゃない。
就職のことを聞いた時だって、彼女は行くところは決まっていると言った。
彼女はその時笑っていた。
その笑顔を思い出すと、目頭が熱くなった。
「バカ璃子」
ここ何年も泣いたことなんてなかったのに……。
上を向いて涙を堪える。
こいつが一生懸命笑っているのに俺が泣くわけにはいかない。
心を落ち着かせると、璃子を抱き上げて、俺のベッドに運ぶ。
「なんかこれが日課になりそうだな」
ぐっすり眠っている璃子を見つめ、彼女に布団をかける。
そのままリビングに戻ろうとしたのだが、無性に彼女に触れたくなって……。
「おやすみ」
身を屈めて彼女の唇にキスをした。
璃子が病気と知って改めて気づかされたんだ。
今……誰よりも彼女が大切だって。
だから、失いたくない。
絶対にーー。