一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
月を見ながら背後にいる彼に話かける。
「なに?」
「……ごめん。呼んでみただけ」
私が“愛してる”って言ったら、どうする?と聞こうとしたが、やっぱり勇気が出なかった。
「変なやつ」
匡はフッと笑うと、いきなり私をくすぐり出した。
「キャッ!くすぐったい、やめてよ、匡!」
身をよじる私を見て彼が大笑いしたかと思ったら、急に真面目な顔で私の顎をクイッと掴んで唇を重ねてきた。
驚きで目を丸くする私に構わず、彼はキスを続ける。
最初は冷たかったその唇が次第に熱を帯びて、頭の中が真っ白になった。
ただ彼のコートを掴むことしか出来ない。
恍惚となって身体の力がフッと抜けると、すかさず彼に抱き留められた。
「な、なんでキスなんか?」
つっかえながらそう聞けば、彼は私に悪魔のように妖艶に微笑んで言った。
「ラブホでされたキスの仕返し」
「なに?」
「……ごめん。呼んでみただけ」
私が“愛してる”って言ったら、どうする?と聞こうとしたが、やっぱり勇気が出なかった。
「変なやつ」
匡はフッと笑うと、いきなり私をくすぐり出した。
「キャッ!くすぐったい、やめてよ、匡!」
身をよじる私を見て彼が大笑いしたかと思ったら、急に真面目な顔で私の顎をクイッと掴んで唇を重ねてきた。
驚きで目を丸くする私に構わず、彼はキスを続ける。
最初は冷たかったその唇が次第に熱を帯びて、頭の中が真っ白になった。
ただ彼のコートを掴むことしか出来ない。
恍惚となって身体の力がフッと抜けると、すかさず彼に抱き留められた。
「な、なんでキスなんか?」
つっかえながらそう聞けば、彼は私に悪魔のように妖艶に微笑んで言った。
「ラブホでされたキスの仕返し」