一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
璃子が俺の名前を呼んだ時、大騒ぎして喜んだのを今でも覚えている。
俺が喜ぶ横で京介が『ふん。ちゃんと匡って言えてないよ』って拗ねてたっけ。
璃子に喜んでもらうために、編み込みやお団子などのヘアスタイルもユーチューブで勉強した。
彼女が病気の時は、お粥だって作ってやっんだ。
蝶よ花よと育てられた結果、璃子は生意気な女に育ってしまったが、才色兼備なのは俺も認めざるを得ない。
誰が見ても美人だし、頭もよくて、学校では弟といつも首席争いをしていたらしい。
だが、本人は自分の容姿や頭脳を人にひけらかすことはない。
大学のミスコンでも何度か優勝していて、芸能界からのスカウトもあったらしいが、彼女は自分の容姿には無頓着でいつもスッピン。
オシャレよりも本に興味があって、就職も出版社に決めたようだ。
小さい頃から弁が立ち、俺も本気で相手にしなければ彼女に言い負かされる。
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