一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
反論しても変な顔をされるだけ。
チクンと胸が痛んだ。
「……ううん、いい」
曖昧に答えて私もベッドを出てシャワーを浴びに行こうとしたら、彼が「璃子、お前約束忘れてないだろうな?」と私を呼び止める。
「約束?」
匡の方を振り返って首を傾げたら、彼は私の肩に顎を乗せて来た。
「朝食はサバの味噌煮」
ちょっと駄々っ子のような口調に思わず噴き出す。
ああ、その約束ね。
サバの味噌煮なら昨日すでに作ってある。
「大丈夫。私記憶力いいから」
バシッと彼の顔を叩こうとしたら、かわされた。
「覚えてるならいい。俺、シャワー浴びてくる」
寝室を出ていこうとする匡の服を掴んで、引き止める。
「ちょっと待った。匡は昨日浴びたでしょう?私、まだ浴びてないの。私が先」
「お前、誰の家だと思って……」
そう言いながら、彼は身を屈めて私の髪の匂いをクンと嗅ぐ。
「ちょっと匂い嗅がないでよ!あんたは動物か!」
チクンと胸が痛んだ。
「……ううん、いい」
曖昧に答えて私もベッドを出てシャワーを浴びに行こうとしたら、彼が「璃子、お前約束忘れてないだろうな?」と私を呼び止める。
「約束?」
匡の方を振り返って首を傾げたら、彼は私の肩に顎を乗せて来た。
「朝食はサバの味噌煮」
ちょっと駄々っ子のような口調に思わず噴き出す。
ああ、その約束ね。
サバの味噌煮なら昨日すでに作ってある。
「大丈夫。私記憶力いいから」
バシッと彼の顔を叩こうとしたら、かわされた。
「覚えてるならいい。俺、シャワー浴びてくる」
寝室を出ていこうとする匡の服を掴んで、引き止める。
「ちょっと待った。匡は昨日浴びたでしょう?私、まだ浴びてないの。私が先」
「お前、誰の家だと思って……」
そう言いながら、彼は身を屈めて私の髪の匂いをクンと嗅ぐ。
「ちょっと匂い嗅がないでよ!あんたは動物か!」