俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
エスコートされて津田さんが待つ車に乗り込み、パーティー会場へと向かう。
会場は今度オープン予定のカフェ近くにあるホテル。
カフェで当初は開催予定だったらしいが、招待客の多さなどを加味して変更したそうだ。
今日のパーティーの主催者で辺見さんの婚約者の立花さんは主にカフェ事業を営んでいる敏腕経営者だという。
その情報を聞いて思い出した。
立花さんは取引先のひとりだ。
確か法人戦略室の濱田課長が東京営業部とともに担当していたはず。
もしかしたら今日のこのパーティーにはうちの銀行の社員も招かれているかもしれない。
そんなとんでもないパーティーに出席してしまっていいのだろうか。
不安になり、愁さんに再度確認すると、「これで堂々と沙和を婚約者として紹介できるし、いい男除けになる」などと突拍子もないセリフを照れもせずに言われてしまった。
会場に足を踏み入れると、そこは別世界だった。
煌びやかな衣装を着た女性たちに豪華な食事、輝く照明とあちらこちらで繰り広げられている歓談。
騒々しくはないけれど、華やかなその場の雰囲気に圧倒される。
そしてなによりも愁さんが一歩足を踏み入れた際の周囲の視線が凄まじかった。
「板谷社長よ、相変わらず素敵ね」
「本当に。こういったパーティーに出席されるなんて珍しいわね、主人に伝えなくては」
周囲にいる人々が、我先に話しかけようと向かってくる。
会場は今度オープン予定のカフェ近くにあるホテル。
カフェで当初は開催予定だったらしいが、招待客の多さなどを加味して変更したそうだ。
今日のパーティーの主催者で辺見さんの婚約者の立花さんは主にカフェ事業を営んでいる敏腕経営者だという。
その情報を聞いて思い出した。
立花さんは取引先のひとりだ。
確か法人戦略室の濱田課長が東京営業部とともに担当していたはず。
もしかしたら今日のこのパーティーにはうちの銀行の社員も招かれているかもしれない。
そんなとんでもないパーティーに出席してしまっていいのだろうか。
不安になり、愁さんに再度確認すると、「これで堂々と沙和を婚約者として紹介できるし、いい男除けになる」などと突拍子もないセリフを照れもせずに言われてしまった。
会場に足を踏み入れると、そこは別世界だった。
煌びやかな衣装を着た女性たちに豪華な食事、輝く照明とあちらこちらで繰り広げられている歓談。
騒々しくはないけれど、華やかなその場の雰囲気に圧倒される。
そしてなによりも愁さんが一歩足を踏み入れた際の周囲の視線が凄まじかった。
「板谷社長よ、相変わらず素敵ね」
「本当に。こういったパーティーに出席されるなんて珍しいわね、主人に伝えなくては」
周囲にいる人々が、我先に話しかけようと向かってくる。