俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
お互いの感情を隠さずにきちんと話をしてみると、千奈さんはとても穏やかな人柄で、付き合いやすい素敵な女性だとわかった。

思い込みの激しさと猪突猛進気味な部分は否めないが、私たちはどこか似たところが多いと気づいた。


それからは今までの対立はなんだったのかと思うほど意気投合し、少しずつ連絡を取り合うようになった。

今では下の名前を呼び合うほどの仲のよい友人関係を築いている。


千奈さんは昔からの癖で愁さんを下の名前で呼んでいるが、そのままで大丈夫かと律義に確認までしてくれた。

ふたりがともに過ごしてきた時間は長く、そこは私が口を出す話ではないので構わないと返答した。

千奈さんは同様の内容を愁さんにも確認してくれたようで、後日愁さんからもその件について尋ねられ、そのままで構わないと彼にも伝えた。


立花さんと千奈さんの関係はあの日以来とても良好で、お互いをとても大事に想いあっている。

改めて立花さんにも後日謝罪された時には本気で焦ってしまった。


お似合いのふたりは、今夏に入籍をし、年内に挙式予定だと教えてもらった。

結婚式への招待もすでにいただいている。
< 205 / 227 >

この作品をシェア

pagetop