俺の妻は本当に可愛い～恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています～

千奈さんと幼い頃からの交流があった頼子さんは、私たちが友人付き合いをするようになるとキッズカフェ計画に参加しないかと誘った。

最初は今回の一件もあり気後れをしていた千奈さんだが、ふたりがかりで説得すると参加を了承してくれた。


それならばと敏腕秘書の肩書を持つ頼子さんは、愁さんの了承を得て立花さんにも声をかけ、両社共同でカフェを起こす展開になった。

なんだか知らない間に大規模なものへと変化していて戸惑いを隠せない。

けれど頼子さんは気にしなくていいわよ、と豪気に言い切っていた。


それからは時間の合間を縫って三人で打ち合わせを重ねている。

今日もその予定で朝から話しているのだがそこは女同士、少しずつ話がずれてきている。


「最近やっと一緒に暮らし始めたのよね？」

「はい、先月引っ越しました」

「もう慣れた？　住み心地はどう？　部屋が気に入らなかったら正直に愁に言うのよ？　好きな場所に引っ越ししたらいいんだし、なんなら新居を購入させても構わないからね」

豪快すぎる考え方に慌てる。

「いえ、そんな、むしろ豪華すぎて申し訳ないくらいです……」