キミからの「好き」って、信じていいの?
「いらっしゃいませ!」



開店当初からたくさんの人が押し寄せてきていて、思わず笑みがこぼれた。



こんなにお客様が入ってくださるなんて……!



感動しているのは私だけかと思ったけれど、周りを見たらみんながとても嬉しそうな表情をしていて、私は一人で作ったわけじゃないんだよなぁと改めて思った。



「桃音〜、ちょっと来て!」



「え?なにかあった!?」


真凛が私に向かって手招きをしていて。



私が慌てて真凛の元へ駆け寄ると、真凛は満面の笑みで紙袋を渡してきた。



「これはなにが入っているの?」



「いいから着てきて!これは立派なお仕事なんだからっ」



真凛に念を押されてしかたがなく、私は更衣室へと着替えに行った。



「……な、なにこれ!? 」



私は更衣室で紙袋から中身を出した途端に、悲鳴をあげた。



ま、まさか、これを私が本当に着るの……!?


< 201 / 221 >

この作品をシェア

pagetop