キミからの「好き」って、信じていいの?
もうわけがわからない。



でも、ゆゆちゃんは真剣な目で私を見てくれていて。



だから私もゆゆちゃんのことは置いておいて、今までの想いを脳内によみがえらせた。



「桃舞くん。私は最初はじめてしゃべったとき、もう関わることなんてないんだろうなぁって思っていたの。私と桃舞くんじゃ、天と地でつり合わないって自分でもわかっていたから。でも、そのあと図書室で一緒に勉強するようになってから、私はどんどん桃舞くんの魅力に魅せられていってしまった。勉強をとてもていねいに教えてくれたり、私が作ったスイーツをまぶしいほどの笑顔で食べてくれたり。そんな日常にあふれているようなことが私にはかけがえのない宝物みたいな時間だったの」



私は思い返せば、ずっと桃舞くんに憧れていたんだ。



だれとでも仲良くなれて、だれでも無条件に信じられて。



まばゆい光で私のことを照らしてくれて。



君は私の太陽だったんだ。


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