キミからの「好き」って、信じていいの?
「ゆゆちゃんが桃舞くんを好きなのを知って、焦って嫉妬して取られちゃうんじゃないかって怖くなって……!私はもう、この気持ちをおさえられないの……!本当に桃舞くんが大好きなの。どうしようもないほど好きなのっ。だから、私……私と、付き合ってくださいっ!!」



私の目からはいつの間にか涙が流れていて。



私はすっかり自分の世界に入ってしまっていたから、こんなにたくさんの人に見られていることをすっかり忘れてしまっていて。



今さら怖くなって足がすくんでしまった。



だれも言葉どころか衣ずれの音さえ聞こえなくて。



……やっぱり、身の程知らずなのかな?



でも、それでもべつにかまわない。



桃舞くんに私の気持ちを伝えられたから。



たとえ振られてしまったとしても、私は満足だから。



私は自分の想いを伝え切れたことを満足していて、とても大きな達成感に満ちていた。


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