一樹君の恋人は天使なんです
昭三は仕事が遅くまであり、いつも夕食は、一樹と悠里で済ませている。
悠一はまだ食べれないが、見えていることも多くなり、時々欲しがっている。
「悠里、実はアメリカに来て欲しいって呼ばれているんだけど。どうかな? 」
「え? すぐに呼ばれているの? 」
「すぐではないけど、早めにって」
「長く行くの? 」
「うん、3年はいて欲しいって言われている。だから、悠一も一緒に連れてしばらく3人で滞在しようと思うんだけど」
「そうなると、昭三伯父様が寂しがるわ」
「だよな、俺も事務所任せていくのはちょっとって思っている」
「返事は急ぐの? 」
「いや、そんなに急がないよ」
「じゃあ、もうちょっと考えたほうがよさそうね」
「ああ、悠一もまだ産まれて間もないしな」
一樹は敏腕弁護士で、昔いたアメリカの事務所からもオファーが来ているくらいだ。
悠里も何か仕事をしなくてはと言ったが、一樹は家にいて欲しいと言って働くことを許可してくれないままだった。
昭三も悠里が働く必要はないと言っている。
専業主婦もいいけど、悠里はちょっぴり退屈しているのもある。
でも家族が増え、とても幸せな日々である。
弟の夏樹は社長に就任して、忍は会長になり主に相談役に徹している。
新しい代に変わり宗田ホールディングもますます忙しくなっている。
それぞれの場所で頑張っているみんな。
天空界と人間界を結んだ悠一は、これから大きくなったらどんな物語を見せてくれるのだろうか?
平凡な日々かもしれない。
もしかしたら波乱万丈の日々かもしれない。
この続きを読むのは…あなたです。
天空界と人間界が結ばれた恋物語。
一樹君の恋人は天使なんですEND