一樹君の恋人は天使なんです
「悠里…有難う。…気持ちが軽くなった…」
泣くだけ泣いたらスッキリした一樹。
そんな一樹を見ると、悠は嬉しくて胸がいっぱいになった。
「悠里…。俺と、ちゃんと付き合ってくれるか? 」
「え? …」
「もう俺は、お前なしでは生きてゆけない…。ずっと、一緒にいてくれ…」
「ずっと一緒にって…それって…」
「離れないって、約束してほしいんだ」
離れない…。
私も離れたくない…。
「…離れたくありません。…ずっと、一緒にいたいです…」
「じゃあ、一緒にいてくれ」
「はい…」
ちょっと照れて返事をした悠は、頬を赤くしていた。
その後、また抱き合ったまま一樹と悠は再び眠りについた。
お互いの寝息がとても心地よい。
幸せだと感じる時間。
そのまま朝を迎えた一樹と悠。
先に目を覚ましたのは一樹だった。
まだ眠っている悠を見て、幸せを感じた一樹。
悠の寝顔はまだ子供のようで、とても可愛い。
一樹よりも7歳も年下の悠。
肌もピチピチで、透明感のある白さに見とれてしまうくらいだ。
一樹が見惚れていると悠も目を覚ました。
目と目が合うと、一樹は優しく微笑んでくれた。
悠はちょっと照れてしまった。