一樹君の恋人は天使なんです
そんな悠の隣にそっと行って、一樹は悠を抱きしめた。
「…お前。…よすぎ…そんなに想われて、俺は宇宙で一番幸せ者だ」
「そんな事…」
「好きな人を想って、違う世界に来れるなんて。誰にでもできる事じゃないだろう? 」
「だと思われます…」
「…よかった…本当に…。出会えてよかった…」
悠をギュッと抱きしめて、一樹は嬉しくて。
絶対に離したくないと思った。
「末森財閥の会長が、お爺さんの弟って事は、悠里にも人間の血が流れているのか? 」
「はい、おじい様は、人間でおばあ様と結婚する為に天空界に来たのです。でも、戸籍はちゃんと人間界に残してくれていて。子孫が人間界に来る事があっても、困らないようにしてkる得ていたのです」
「じゃあ、何も心配しなくていいじゃないか。養女に行っても、俺と悠里の気持ちは変わらないから」
「はい…」
ずっと胸に隠していた想いを正直に言えたことで、悠里はとても胸が軽くなったのを感じた。
天使でも人間の血が流れていて、本当に良かったと思えた。