Time Traveler

亮平「……これから俺が言うことは、全部本当のことなんだ。簡単には信じられないような話かもしれないけど、とりあえず聞いてほしい」
すみれ「……うん」
亮平「まずはじめに、俺は、未来から来たんだ」
すみれ「えっ?」

突然そんなことを言われれば、普通は何かのドッキリか悪ふざけだと思うところだけど、目の前にいる亮平からはどこか焦ったような雰囲気が漂っていて、とても冗談とは思えない。
亮平が、未来から来た?

亮平「今ここにいる俺は、半年後の未来から来た俺なんだ。タイムリープ?タイムトラベル?よくわかんないけど、とにかく時間を遡って来た」
すみれ「どうして?」

どうして未来から来たの?
どうして今なの?
どうしてその話を私に?

頭の中にいくつかの疑問が浮かんだけど、亮平は私の「どうして」を「どうして未来から来たのか」という意味に解釈したらしい。

亮平「みんなを助けに来たんだ」
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