Time Traveler

すみれ「助けにって……未来の私たちに、何かあったの?」
亮平「落ち着いて、聞いてほしい」

亮平は、信じられないことを口にした。

亮平「未来の俺たちは、もう、アイドルじゃないんだ」

すみれ「どういう、こと……?」
亮平「Blue Berryは、なくなったんだよ......」

唇を噛んでうつむく亮平の肩が震えているのに気がついて、私は必死に首を振った。

すみれ「嘘。そんなわけない。何かの冗談でしょ?未来から来たって話も」
亮平「冗談なんかじゃない、全部本当のことなんだ」
すみれ「嘘。なんで、どうして......」

半年後に、Blue Berryがなくなる?
私たちはアイドルじゃなくなる?
未来から来たという亮平の言葉もまだ飲み込めてないのに、想像すらできないような未来の出来事を説明されて、私の頭はパニック寸前だった。
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