好き、だけど、分からない。

思い出の過去。

ゆうくんとの出会いは、多分12年くらい前。


幼稚園の入学式が、怖くて怖くて逃げ出したの。


背が飛びっきり低かった私は誰にも


気づかれることなく園舎の裏まで逃げ切って。


体育座りをしてひそひそと泣いていたら、そこに


「どうしたの?悲しいの?大丈夫?」って


優しい声が聞こえて。


顔を上げたらそこにいたのは、真っ黒で


綺麗な髪をして、にこって笑って


手を差し伸べてくれている男の子。


それがゆうくんと初めて出会った時。


この時から既に、幼いながらに


恋心を抱いていた。
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