ずっと祈ってる。ありがとう。
第一章

初|《はじ》まり

四月。私は…バス停に向かって走っていた。今日は私がこれから通う美波|《みなみ》高校の入学式。新しい場所、新しい環境、新しい出会い、初めてがたくさんおこるであろう今日を、とても楽しみにしていた。これから始まる高校生活スタートは肝心!昨日の晩は、しっかり朝起きて、余裕をもって高校に行くまでのバスに乗って、優雅に初登校しようと思っていた。それなのに…
「何で私走ってるのかな〜!!」
私の立てていた計画はみごとに崩れて、今私は走っている。バスは待ってくれないし、何より運行する本数が極端に少ない。1時間に1本もないので今乗ろうとしているバスに乗り遅れたら、初日から遅刻だ。そんなことを思いながら走っていたら
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