この男、危険人物につき取扱注意!
兄達の話を唖然と聞いている千夏に、信二の怒責が飛んだ。
「千夏!聞いてるのか⁉︎」
「…聞いてるわよ」
「この会社はヤクザの収入源になってるんだ。
こんな会社でお前を働かせておく事は出来ない!」と信二が話した。
(ヤクザの収入源…この会社が?)
「千夏、もう十分社会勉強は出来ただろ?」と琢磨は言うと、木ノ下にこの場限りで千夏を辞めさせると言った。
(…なに言ってるの…?私が辞める…?
そんな…勝手に決めないで…)
「千夏行くぞ⁉︎」
琢磨は千夏の腕を掴み無理やり連れ帰ろうとする。
「ちょ、ちょっと待ってよ⁉︎
勝手な事言わないで‼︎」
「勝手な事?
反社の企業で働くって事が、何を意味してるか分からないのか⁉︎」
(DOY《ここ》が反社の企業…
もし、琢兄の言う通りなら…このまま働き続ける事は出来ないかも…でも…)