極上弁護士の耽溺プロポーズ
苦悶するような呻き声とは裏腹に、柊一くんは力を緩めない。

心からわたしを求めてくれていることが伝わってくる。

「……柊一くん、……言ってることとやってることがちぐはぐだよ……」

いつもの柊一くんとは違う不器用な姿に、愛しさが込み上げてくる。

「……友人で終わるのは嫌だ……。放したくない……！」

ほしかった言葉に、わたしは身を震わせた。

いつの間にかわたしはその胸に必死で抱きついていた。

まるで魔法にかけられたように、柊一くんの腕の中にいると何もかも忘れ、柊一くんへの想いだけに満たされていった。

「……わたし、柊一くんが好――」

柊一くんを見上げながら口を開くと、今度はその続きを柊一くんの唇に塞がれた。

――聞かなくても、伝わった。

だから一秒でも早くキスしたかった。

口づけの合間に、柊一くんは甘く切ない声で囁いた。
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