極上弁護士の耽溺プロポーズ
不意打ちのキス
どうやらこの一年間で、わたしは柊一くんと恋人同士になっていたらしい……。

放心状態のまま、わたしはバスルームに向かった。

わたしの様子を見かねた柊一くんが、とりあえず風呂にでも入って落ち着け、と勧めたからだ。

大きな丸形のジェットバスの前で、わたしは途方に暮れる。

柊一くんは幼なじみで大親友で、お兄ちゃんみたいな存在で、それ以上でも以下でもなくて、柊一くんもそう思ってると信じていたのに……。

今まで柊一くんをそういう目で見たことは一度もなく、恋愛関係になるなんて到底考えられなかった。

ついさっきまでただの幼なじみだと思っていた人が恋人だなんて、まるで雷に打たれたような衝撃だ。

柊一くんのきれいな顔に見惚れることはあったけれど、それとこれとは別だ。

頭が痛くなってきた。
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