極上弁護士の耽溺プロポーズ
ほかにも事務所で細々した雑用をこなしていると、途切れ途切れに柊一くんと椎葉さんの声が耳に入ってきた。
「先生、佐野様の内容証明ですが――……」
「――椎葉、明日の売掛金回収の裁判の件だけど……」
二人の会話の詳しい内容は理解できなかったけれど、二人の息がぴったり合っているのは見て取れた。
手際よく仕事がこなされていく様子に、昨日マンションで椎葉さんに会ったときはその遠慮のない態度に驚いたけれど、どうやら柊一くんのよきパートナーらしいと察する。
「では藤山さんに裁判所から直行で、図書館に向かってもらいますね」
椎葉さんは藤山に電話し、判例の調査を託す。
そうしているうちに予約していたクライアントが現れて、柊一くんは応接室に消えていった。
わたしはその後ろ姿につい我を忘れて見入ってしまう。
なんかやっぱり、かっこいいな……。
知的できれいな顔立ちとすらっとした長身は、それだけでも十分すぎるくらいなのに、仕事もできるなんて非の打ち所がなさすぎる。
羨望か魅せられてか、自分でもわからない感情が溜め息となって漏れ出した。
「先生、佐野様の内容証明ですが――……」
「――椎葉、明日の売掛金回収の裁判の件だけど……」
二人の会話の詳しい内容は理解できなかったけれど、二人の息がぴったり合っているのは見て取れた。
手際よく仕事がこなされていく様子に、昨日マンションで椎葉さんに会ったときはその遠慮のない態度に驚いたけれど、どうやら柊一くんのよきパートナーらしいと察する。
「では藤山さんに裁判所から直行で、図書館に向かってもらいますね」
椎葉さんは藤山に電話し、判例の調査を託す。
そうしているうちに予約していたクライアントが現れて、柊一くんは応接室に消えていった。
わたしはその後ろ姿につい我を忘れて見入ってしまう。
なんかやっぱり、かっこいいな……。
知的できれいな顔立ちとすらっとした長身は、それだけでも十分すぎるくらいなのに、仕事もできるなんて非の打ち所がなさすぎる。
羨望か魅せられてか、自分でもわからない感情が溜め息となって漏れ出した。