極上弁護士の耽溺プロポーズ
「光希悪い。俺は今から裁判所に向かわないといけないんだ」
クライアントを送り出した柊一くんがわたしのそばにやってきて、申し訳なさそうに声を落とした。
じゃあ……、とわたしが椎葉さんに視線を投げかけると、今度はそれも柊一くんに阻まれてしまう。
「すまない、椎葉も一緒に出るんだ」
「え」
「よければ橘さん、私たちとランチ行きますか?」
さすがになんだか不審に思っていると、藤山さんと戸川さんに誘われた。
柊一くんはそうしろ、と言い残すと、あっという間に椎葉さんを連れて事務所を出て行ってしまった。
「あの二人、なんだかんだで仲良しなんですよ」
近くの洋食屋でハヤシライスを注文しながら藤山さんが笑った。
「そうそう、たまに時間外でも一緒にいるみたいだし」
同意する戸川さんに、わたしは作り笑いを浮かべる。
「そうなんですね……」
なんだか、胸の奥がモヤモヤした。
今はきちんと仕事絡みで椎葉さんを同伴したのだとわかっていても、それでも素直に受け止められなかった。
クライアントを送り出した柊一くんがわたしのそばにやってきて、申し訳なさそうに声を落とした。
じゃあ……、とわたしが椎葉さんに視線を投げかけると、今度はそれも柊一くんに阻まれてしまう。
「すまない、椎葉も一緒に出るんだ」
「え」
「よければ橘さん、私たちとランチ行きますか?」
さすがになんだか不審に思っていると、藤山さんと戸川さんに誘われた。
柊一くんはそうしろ、と言い残すと、あっという間に椎葉さんを連れて事務所を出て行ってしまった。
「あの二人、なんだかんだで仲良しなんですよ」
近くの洋食屋でハヤシライスを注文しながら藤山さんが笑った。
「そうそう、たまに時間外でも一緒にいるみたいだし」
同意する戸川さんに、わたしは作り笑いを浮かべる。
「そうなんですね……」
なんだか、胸の奥がモヤモヤした。
今はきちんと仕事絡みで椎葉さんを同伴したのだとわかっていても、それでも素直に受け止められなかった。