極上弁護士の耽溺プロポーズ
ベッドで横になっていると、ゲストルームの外で小さな物音がした。

顔を上げて時計を見ると、時刻はもうすぐ午前零時を過ぎようとしていた。

「光希……? 寝たのか?」

コンコンとノックする音がして、穏やかな声と共にゲストルームのドアが開いた。

廊下の光が差し込む。

わたしは柊一くんに会わずに帰り、結局どこに行くあてもなく柊一くんのマンションに戻っていた。

それでもわたしは柊一くんがこの部屋を訪れたことに驚いた。

目を閉じて、寝たふりをする。

……鍵を返してもらうんじゃないの。

わたしは自分を奮い立たせようとした。

けれど心臓がおかしいくらい打ちつけて、頭がまともに働かない。

どう接すればいいのか何もわからなかった。
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