背負った運命
プロローグ
全ての始まりは1000年前。

「今夜の星はいつもよりも綺麗だね」

金色の髪をなびかせ少女は言った。

「そうだね、まるで星が降ってくるみたいだ...」

群青の瞳を細めて少年は答えた。

「星が降ってくるわけねーだろ。」

少年は独り言のように呟いてエメラルドの瞳に星を映した。

「ふふっそうね。でも、本当に綺麗。まるで星の海みたいね。」

そう言った少女の瞳と髪は炎のように紅く美しかった。

その時、世界は光に包まれた。
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