Love+War
全く風島の奴…。

おばちゃんに連絡を取ってもらい風島がキッチンの修理費を弁償してもらう手筈になった

この女…馬鹿すぎてついていけないぞ。
礼王様の知恵熱の原因がよく分かった。




しかも、風島はクラスの隣の席だった
お腹がギュルギュル鳴っててうざい




「はぁ…。お腹すいた。それもこれもおばさまがパンケーキを作ってくれないからよ」

『人のせいにするな。お前は一生飢え死ね』

「礼王様がいなければあんたなんかさっさとクビに出来るのに…」


責任転嫁をするなど何て浅ましいんだ。
机に突っ伏し尚もお腹を空かせる風島にサンドウィッチを手渡した


「何よ。私を餌付けしようなんて」

『一学期までは礼王様に差し上げるために作っていたのだが
癖で作ってしまったのだ、食べないからやる。
ほら、涎が出ているぞ』

「…仕方ないからもらってあげるわよ!最初からそうすれば良いものを!」


風島は心底嬉しそうにサンドウィッチを頬張った
顔が完全に緩んでる





「礼王様にはいつも世話を焼いていたの?」

『そうだな。礼王様はオリジナルの物しか召し上がらないし
寝癖を直して制服を着せるのが私の日課だった
お陰で今は何もなくて寂しいよ』




…礼王様は朝御飯食べれただろうか?



「?そうなの?まぁ、あんたがいなくても他に礼王様の面倒見る人はいるもんね」

『あぁ』


なんだか、心配になってきた
寝坊はしてないだろうか?


「…ってかいつもなら礼王様を落とすために令嬢が手段に出てる筈だけど今日はやけに静かねー。やっぱりあんたいないと寂しいのよ」

『いやしかし、礼王様にアピール出来るチャンスでは?』

「そうかしら?なんだかんだ言って、あんたとやりあうのが一番楽しかったわね」

『私は全く楽しくありませんが』

「まぁ、他の人もやらなくはないみたいだけど」



校庭を礼王様のボディーガード達が礼王様を敵から守っていく
本日は遅刻せず来れましたね
< 40 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop