Love+War
放課後になると何故か風島の机に生徒達がノートを置いた



「風島さん、お願いね」
「当然よね。あなたにはペナルティーがあるものね」
「このクイーンの恥さらしが」

嘲笑うクラスメイト
関係ない人まで風島を責める筋合いはない




ノートを机から払い落とす


「何よ!」

『クイーンの方達ですね?宿題を他人に押し付けると報告しておきます
今後このような事はないように』

「はぁ?私達お忙しいのクイーンはやることが多いのよ」

『それはそちらの都合でしょ?それに風島は一ミリも関係ないのではないですか?』





クイーンのやることと風島の宿題とは何の関係もない
そもそも、風島とて暇じゃない。
帰ってから掃除をしてもらいますからね





「あるよ!裏切り者は制裁を加えないと」

『そもそも、裏切るってなんですか?確かに風島はジョーカーに飛ばされましたがそれは風島の問題でありあなた達は部外者だ。
フフっすみません。お金持ちは心がお狭いんですね。可哀想に』

「っ、だってあいつはバカだから」

『言いましたね?バカだから何ですか?
もしかして、バカだから復習用に宿題をくださったと』

「…そ、そうだよ」

『あらお優しい。
じゃあ、次の中間テストで点数が風島より下だったら風島はバカ呼ばわりされなくなって?
お優しい課題も無くなると』

「え、無理だよこんなの…」

『では、これはお持ち帰りを
こんなところで油断して風島には負けたくないですよねぇ?』

「チッくそっ」




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