Love+War
はぁ…。
礼王先輩は睨んでくるし海彩は寝てるしでなかなか寝付け無かった

礼王先輩夢に出てきそう
海彩に頼んで出禁に出来ないかしら?


時刻は4時
中途半端な時間に起きてしまった砂炎はトイレに行くと暗闇の中で何かが動いている
海彩?海彩は確かに早起きだけど…。

そういえば海彩は砂炎が起きるといつもベッドには居ない
かと思ったら気が付けば寮にいる
寮も広いしどこかにいるんだと思ってたけど…。


海彩は礼王先輩が眠る横で愛しそうに見つめている。
やっぱり!二人は両思い…!?



壁に隠れて二人を見守る
こんなに海彩に愛されてるのに礼王先輩もタイミングが悪いわ




「礼王様…」

海彩は礼王先輩に顔を近付けて唇を重ねた




えぇー!?
海彩が寝てるところを襲うなんて


あの子、礼王先輩気づいてないけど海彩って意外にムッツリなんじゃ…
礼王先輩、起きてください!!
今起きたら二人は結ばれるのに…!ああっでも
二人が結ばれないもどかしいこの時間が…幸せ過ぎる





庶民の中には〝オタク〟と呼ばれる人種がある
それは何かを没頭する人種の事を言うんだけど
金もない癖にその没頭する趣味のためにお金を殆ど注ぎ込むのだとか

そのオタクの中では不器用な男女がちょっとしたきっかけで近づいていく展開の事を〝尊い〟というのだけど…。






今、それ!

今、めっちゃ尊い!




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