白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
「店長の
穂波 裕章(ほなみ ひろあき)です。
礼音と一緒に
カラーを担当させてもらうね」
「はい、お願いします」
店長さんと礼音さんで
俺の髪を染めてくれるみたいだ。
なんか緊張が増してきた。
二人相手って
どう話したらいいんだろう……
ドキドキしていると
礼音さんが話しかけてきた。
「十環くん
さっきは待たせてごめんね。
俺さ
お昼休憩は家に帰っていてさ」
「いえ、俺こそ
早く来すぎちゃったなって
思っていたので」
ここからは俺の頭の上で
店長さんと礼音さんの
コントみたいな掛け合いが始まった。