白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
昨日、結愛さんに言われた言葉が
俺の頭の中を駆け巡っている。
『十環くんなら……
私の夢を……
応援してくれると思ったのに……』
そういって
涙をぽろぽろこぼしていた結愛さん。
小さい体を震わせて
必死に自分の思いをぶつけてくれたのに。
俺はそれを
受け止めることなんてできなかった。
結愛さんを失うなんて
絶対に嫌だって思ったから。
でも……
嫌われちゃったよな。
彼女の夢を応援できない
幼稚な俺のことなんて……