白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
この先
結愛さん以外を好きになれるかわからない。
結愛さん以上に大好きと思える相手に
巡り合えるかもわからない。
でも……
隣にいてくれるだけで
胸が高鳴って。
目が合うだけで心が満たされる
あの幸せな気持ちを
もう一度味わえたらいいなと
思ってしまう自分がいる。
「ああ~もう!
結愛さんのことを考えるのは終わり。
こんな時は
龍牙さんに電話でもしよっと」
そうつぶやいた時には
スマホの発信ボタンを押していた。