白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
十環の唯一の居場所
☆十環side☆
はっきり言って変な奴だった。
『赤城 一颯 (あかぎ いぶき)』
中学で俺に話しかける奴なんて
一人もいない。
学校なんて
ただ椅子に座っているだけ。
こんな髪色で
人を睨みつけてばかりの俺と
仲良くしようなんて同級生はいない。
先生だって
俺と関わらないように
授業では俺をいないものとして扱っている。
それでいい。
俺は中学の奴らとなんて
関わりたくもない。
さんざん俺のことを
『かわいそうな奴』と
見下してきた奴らなんて。
それに引き換え、赤城一颯は
俺の中学の奴らと
違うオーラを放っていた。
俺が睨みつけているのに
怯えることなく
俺の懐に入り込もうとする。
仲良くもないのに
『十環』って俺のことを
呼び捨てにするし。
その上
「お前をもし
心から笑わすことができたらさ……
俺の……友達になってくれない?」
そんなことを言っていた。
はっきり言って変な奴だった。
『赤城 一颯 (あかぎ いぶき)』
中学で俺に話しかける奴なんて
一人もいない。
学校なんて
ただ椅子に座っているだけ。
こんな髪色で
人を睨みつけてばかりの俺と
仲良くしようなんて同級生はいない。
先生だって
俺と関わらないように
授業では俺をいないものとして扱っている。
それでいい。
俺は中学の奴らとなんて
関わりたくもない。
さんざん俺のことを
『かわいそうな奴』と
見下してきた奴らなんて。
それに引き換え、赤城一颯は
俺の中学の奴らと
違うオーラを放っていた。
俺が睨みつけているのに
怯えることなく
俺の懐に入り込もうとする。
仲良くもないのに
『十環』って俺のことを
呼び捨てにするし。
その上
「お前をもし
心から笑わすことができたらさ……
俺の……友達になってくれない?」
そんなことを言っていた。