しあわせ食堂の異世界ご飯6
「…………」
けれどそれは、リベルトも同じで。
大聖堂の入口の前へ着いて、リベルトはアリアを見る。そしてヴェールに手をかけて、アリアの顔を覗き見た。
「えっと、リベルト様……?」
ヴェールを上げるのはまだ先なので、「早いですよ?」と、アリアが首を傾げる。
「――アリア。私の妃になってくれますか?」
そう言って、リベルトがとびきり優しくアリアに微笑んだ。
「……っ!?」
まさかここで、ここにきて! そんなプロポーズをされるとは思わなかったので、アリアの心臓は一気に音を大きくする。
(タイミング!!)
そうアリアが心の中でツッコミを入れてしまったのも仕方がないことで。もう扉を開けたら式が始まるここでなんて、普通は考えないだろうに。
「アリア、返事はくれないのか?」
なにも言わずにいたアリアに心配になったのか、リベルトが不安そうに答えを急かす。
「……どうしてこのタイミングなんですか」
そう思わず聞いてしまったアリアに、リベルトはバツの悪い顔を見せる。
「私はいろいろ無茶をしてきたからな。このタイミングなら、どうあがいても断られないだろうと思って」
「そんな理由で?」
けれどそれは、リベルトも同じで。
大聖堂の入口の前へ着いて、リベルトはアリアを見る。そしてヴェールに手をかけて、アリアの顔を覗き見た。
「えっと、リベルト様……?」
ヴェールを上げるのはまだ先なので、「早いですよ?」と、アリアが首を傾げる。
「――アリア。私の妃になってくれますか?」
そう言って、リベルトがとびきり優しくアリアに微笑んだ。
「……っ!?」
まさかここで、ここにきて! そんなプロポーズをされるとは思わなかったので、アリアの心臓は一気に音を大きくする。
(タイミング!!)
そうアリアが心の中でツッコミを入れてしまったのも仕方がないことで。もう扉を開けたら式が始まるここでなんて、普通は考えないだろうに。
「アリア、返事はくれないのか?」
なにも言わずにいたアリアに心配になったのか、リベルトが不安そうに答えを急かす。
「……どうしてこのタイミングなんですか」
そう思わず聞いてしまったアリアに、リベルトはバツの悪い顔を見せる。
「私はいろいろ無茶をしてきたからな。このタイミングなら、どうあがいても断られないだろうと思って」
「そんな理由で?」