しあわせ食堂の異世界ご飯6
衝撃の事実と言わんばかりの顔をしているシャルルに、カミルも「気持ちはすごくわかる」と同意している。
「俺だって早く教えてもらいたい……というか、食いたい」
新しいレシピを教えてもらい、料理の幅が広がることが楽しみなカミルだが……食べたことのない料理なんて、まずは食べたい。その気持ちが一番強い。
(ふたりとも欲望に忠実なんだから……)
いつもより味見を多めにしてあげたらと思うが、残念ながらグラタンは最後に窯で仕上げるのでちゃんとした味見というものはない。
ホワイトソースだけ味見をしても、グラタンの感動には遠く及ばないだろうし。からあげなどであれば、ひとつくらい食べられるのだけど……。
それを知ったらふたりはどんな顔をするだろうか。そんな未来を予想しながら、残りの買い物を済ませた。
使う材料は、誰でも簡単に手に入るもの。
鶏肉、かぼちゃ、ブロッコリーと、玉ねぎを少し。常備してある小麦粉、バター、牛乳に塩コショウ。仕上げ用に先ほど購入したチーズ。
アリアは白いエプロンをつけると、まずはカミルに指示を出す。
「俺だって早く教えてもらいたい……というか、食いたい」
新しいレシピを教えてもらい、料理の幅が広がることが楽しみなカミルだが……食べたことのない料理なんて、まずは食べたい。その気持ちが一番強い。
(ふたりとも欲望に忠実なんだから……)
いつもより味見を多めにしてあげたらと思うが、残念ながらグラタンは最後に窯で仕上げるのでちゃんとした味見というものはない。
ホワイトソースだけ味見をしても、グラタンの感動には遠く及ばないだろうし。からあげなどであれば、ひとつくらい食べられるのだけど……。
それを知ったらふたりはどんな顔をするだろうか。そんな未来を予想しながら、残りの買い物を済ませた。
使う材料は、誰でも簡単に手に入るもの。
鶏肉、かぼちゃ、ブロッコリーと、玉ねぎを少し。常備してある小麦粉、バター、牛乳に塩コショウ。仕上げ用に先ほど購入したチーズ。
アリアは白いエプロンをつけると、まずはカミルに指示を出す。