しあわせ食堂の異世界ご飯6
「鶏肉はひと口サイズにして、玉ねぎはカレーを作るときと同じように切ってね」
「おう」
カミルが早速取りかかってくれているのを見て、アリアもかぼちゃを手に取る。
まずはヘタの部分に包丁で丁寧に切り込みを入れて、それをくり抜く。終われば、裏側も同じように。
その後は片側から切り込みを入れるようにして、二等分。それから四等分して、種はスプーンでくり抜く。
繊維に沿って薄切りにすれば、あっという間にかぼちゃの処理が終わる。
かぼちゃはとても硬く、アリアも前世で初めて調理したときは大変な目にあった思い出がある。それから何度も練習し、今では簡単に切れるようになった。
ふと気づくと、カミルが「上手く切るな~」と感心したようにアリアの手元を見ていた。
「俺なんか、母さんもだけどさ、いっつも力技だったから、綺麗に切れてるの見ると爽快だな」
「力技って……それだと、包丁が駄目になっちゃうよ?」
苦笑して、アリアは包丁に優しく触れる。
仕事道具は大切に、というのはアリアの信条でもある。しかも包丁は、料理人の魂と言う人だって多くいるぐらいだ。
「おう」
カミルが早速取りかかってくれているのを見て、アリアもかぼちゃを手に取る。
まずはヘタの部分に包丁で丁寧に切り込みを入れて、それをくり抜く。終われば、裏側も同じように。
その後は片側から切り込みを入れるようにして、二等分。それから四等分して、種はスプーンでくり抜く。
繊維に沿って薄切りにすれば、あっという間にかぼちゃの処理が終わる。
かぼちゃはとても硬く、アリアも前世で初めて調理したときは大変な目にあった思い出がある。それから何度も練習し、今では簡単に切れるようになった。
ふと気づくと、カミルが「上手く切るな~」と感心したようにアリアの手元を見ていた。
「俺なんか、母さんもだけどさ、いっつも力技だったから、綺麗に切れてるの見ると爽快だな」
「力技って……それだと、包丁が駄目になっちゃうよ?」
苦笑して、アリアは包丁に優しく触れる。
仕事道具は大切に、というのはアリアの信条でもある。しかも包丁は、料理人の魂と言う人だって多くいるぐらいだ。